イタリア紀行(拡大したい時、また戻る時は画像をクリックしてください)
オストゥーニから世界遺産マテーラ 2016/4.10
アルベロベッロも世界遺産に登録されていますので、夜中の散策
だけでは勿体ない。そこで早朝散歩とばかりに早くから起き出して
歩き始めます。どうも夜中に雨が降ったようでシットリ感満点。
ところがドンヨリした怪しい雲行きで、まあ雨に降られないだけ
良しとしましょう。

高台からアルベロベッロ
高台からアルベロベッロ
山手の教会横が展望台のように開けています。そこでいつもの
パノラマ撮影となるのですが、白壁と黒い石の屋根の統一感が
世界遺産に選ばれる要因でしょう。しかしこの通りの曇り空。

朝のアルベロベッロ
マリア像 逃げない猫 サイクリング大会
先の展望台周辺も住宅街になっているのですが、その全てが
白い壁の家になっていまして、少しづつは形状が違うながらも
見事なくらい統一されています。建築資材の種類が限られる
からなのでしょうが、その昔の日本も木と瓦だけだったのですね。
早朝の住宅街で街並みスナップを試みます。壁に埋め込まれた
マリア像、そして人懐こい猫に遭遇。ところが白壁と如何に絡ます
かと思案している内に逃げてしまいました、残念。街の中心に
大きな広場があるのですが、カラフルな人々が集まっています。
本日は日曜日、サイクリング大会の開催日となっています。

オストゥーニまでの風景
農村 レース中 アーモンド畑
次の観光地目指して出発、街の外れにトゥルッリ。今やオリーブ
畑の管理小屋になっているのでしょうか、ポツンと建っています。
もしかして最古のトゥルッリ?童話的な雰囲気で小人が出てきそう
ですね。一般道をノンビリ走っていると小さな渋滞、なるほど
サイクリング大会のコースとなっています。時々見かけるのが
アーモンドの畑ですが、綺麗に咲き揃っているもののイタリアでは
花見の習慣がないようです。

白亜の街オストゥーニ
白亜の街 広場のタイル 街角
行程表に白亜の街オストゥーニとあるのですが、ガイド本には
掲載されていませんでした。高速道路から見掛けた丘の上の
小都市と同じようなものでしょうか。白亜と言うほど白くないながら
石造りの建物が寄り添っています。その中心部に広場があり
モザイクタイルの装飾が綺麗。その傍らのカフェテラスで休憩、
カプチーノを注文するのですが、その目的はトイレの利用なのです。
イタリアではトイレを借りるのには必ずチップが必要、0.5ユーロくらい
ですが、コインを持っておかねばなりません。ところがカフェでは
注文さえすればトイレ使い放題、しかし旅をするには下半身制御の
訓練をしておくべきでしょうね。

世界遺産マテーラに到着
複雑怪奇な石の街
こちらはイタリアで最初に世界遺産に登録された地だそうな。
他の観光地が申請の準備が出来ていなかったからだそうですが
それにしてもこのゴチャゴチャ感が素晴らしいのです。あそこに
行くにはどうやって行くのかと、悩むほどの複雑な絡み具合。
私の大好きな風景となっています。

遺跡のレストラン
ウェートレスさん 洞窟レストラン ニョッキ
先の風景を見下ろす建物がレストランになっています。こちらも
ツアー客を受け付けているようで、この混み具合。ワイワイガヤガヤ
とその煩いこと。しかし洞穴のような中での食事は印象に残ります。
給仕の皆さんの立ち振る舞いが洗練されて、それを眺めるだけ
でも値打ちがあるのですが、肝心の料理の印象が丸でなし。
フランス料理ほどには洗練されていないのは確かです。

サッシ洞窟住居を探訪
洞窟のゲート 廃墟 サッシの内部
広場にポッカリ穴が開いていて、そこを階段で下って横穴を
抜けると、先のパノラマの風景に出会うのです。岩盤を掘り
下げたり、積み上げたりで立体的な構造になっているのですが
相当に長い年月を経て、現在に至っているのが良く分かります。
公開している洞窟住居を覗くことが出来るのですが、そんなに
広くもない洞窟にカマド・ベッド、おまけに動物までも飼育して
いたのだそうな。縄文時代の生活を見るようですね。

マテーラ全景
マテーラ全景
山肌に洞窟住居が点在しています。その住居をサッシと呼ぶそう
ですが、穴倉では快適というには程遠い生活のようで、普通の
石積みの建物に移り住んだようです。

マテーラの出会い
迷路 子犬の出迎え オイデ
迷路のような小道を行く夫婦。さすがにガイドさんも小道までは
案内してくれなかったのですが、無理からに入り込んで思いっ切り
迷うのも面白そうです。石積み文化の地では次々と増築出来るので
迷路となるのですが、モロッコでのフェズの迷宮を思い出しました。
広い通りで子犬、そして少女に遭遇。歩いている現地の人が少なく
すかさずシャッターです。

ナポリに向かって
山脈 高台に集落 一日の終わり
本日の宿泊地のナポリに向けてバスは走り出します。その距離
266kmだそうですが、想像以上の雄大な風景に驚かされました。
第二次世界大戦では連合軍がイタリア軍と戦いながら北上して
いったのですね。そんな事を思いながらドンヨリとした雲行きの中
風景を眺めていると感慨深いものがあります。ナポリ到着目前に
夕日に出会いました。遥か彼方のイタリアの地で夕日を追って
シャッターを切り続けたのは記憶に残ります。

ツアー行程表に「世界遺産ナポリ歴史地区車窓観光をお楽しみ
ください」とあるものの、写真が残っていませんでした。というのも
街の灯りが少なく暗すぎたようで、動くバスからの撮影は不可能
だったのです。そこで夕食の写真を掲載しようとしたものの、本日も
充実過ぎる観光をしたようで長くなりましたので省略です。ちなみに
本日の夕食はトマトシチューにサーモンのソティ、そしてチョコレート
ケーキでした。

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