イタリア紀行(拡大したい時、また戻る時は画像をクリックしてください)
トロンケットからベネチアへ 2016/4.06
イタリアという国は歴史が長いために見どころが多いのです。
中でも見ておきたかったのが、本日訪問のベネチア。洋上に
建つ都市、5世紀初頭にフン族の侵攻から逃れるために本土の
住民が干潟に移り住んだのが起源だそうな。頻繁に映画の
ロケ地になっていまして、一度歩いてみたかったのです。
映画の主役になった気分で巡りましょうか。

ベネチアへは船で
ベネチア目前 定期船 船首の鐘
ベネチアに入るには電車でベネチア駅に向かうか、対岸の船着き場
トロンケットから船に乗っての二つの方法しかないのです。船着き場
直前にバスは小さな建物に立ち寄るのですが、入島税のようなものを
徴収しているようで、ガイドさんが支払っていました。
間もなくトロンケットの港に到着。この高速艇に乗ってイヨイヨ船出と
なります。目の前にベネチアの街が見えていますので短時間の乗船
時間。カラフルなレンガの建物が建ち並ぶ風景が近づいてきます。

ベネチア本島に上陸
灯台 会場からサンマルコ広場 仮面の女
如何にも古そうな灯台の脇を抜け、船着き場に向かいます。
海上には大小様々な船が行きかっているのですが、これらは
水上タクシーもしくは運搬船で、車の無い島での輸送手段。
サン・マルコ宮殿を海上から見ることが出来るのですが、その
隣が船着き場になります。ついに上陸となりました。そこは広場
になっていまして観光客が溢れています。仮面祭りのドレスを
着たお姉さんが一緒に写真を撮りましょうと、手を振るのですが
丁寧にお断りして、向こうを向いている内に写しておきます。

ゴンドラからの眺め
運河 オール 海原
このツアーにはゴンドラ乗船体験が付いています。資料によると
基本料金が6人まで30分で80ユーロ、9千円前後でしょうか。狭い
路地を抜けると少しだけ広くなった所がゴンドラ乗船場。次々と
やってくるゴンドラに分乗となるのですが、幅の狭い船ですから
乗り込む際には揺れますので少々緊張しながらも無事乗船です。
それにしても貴重な、そして楽しい体験でした。船頭さんの操船術が
実に見事、直角に曲がる時にも壁の角から数センチ残して曲がります。
実は私、絶対壁に当たると思い手を出すと叱られてしまったのです。
そしてまた雰囲気のある小さな橋を頻繁に潜り抜けるのですが、
掲載写真を絞り込んでいる内にカットしてしまいました。残念
約30分間の船旅、もう充分というくらい水路を巡ってくれて、
ベネチアの街を低い目線で楽しませて頂きました。

気になる風景
広場の群衆 溜息橋 係留
冬季には海水が満ちてくるサンマルコ広場は観光客で一杯。そして
溜息橋、牢獄に送られる囚人が橋の窓から外を眺めて溜息をついた
そうですが、その下の水路にゴンドラが写り込んだのは幸いでした。
船着き場にはゴンドラが並べられ客待ちしていまして、その先をまた
ゴンドラ通過と、写すものには事欠かない街ウ〜ン実感。

ベネチアンガラス
ベネチアングラスの店 制作中 シャンデリア
ツアーにはガラス工房の訪問が付いています。恐ろしく流ちょうな
日本語を操る男性が制作の行程を説明してくれるのですが、その
周りに展示されたガラス食器や工芸品の値段に腰が引けてしまい
ます。私の思う金額とは一桁違うようでタダ見ているだけ。タカが
ガラスにこの値段....さすがにシャンデリアの豪華さに驚き、
写しておきます。

干潟とはいえ、そこにビッシリ松の杭を打ち込み、その上にレンガ造
の建物が立ち並んでいます。木の杭でも常時海水に濡れていると
半永久的に残るものと納得。最初のひと棟が建ち、それに寄り添うように
次の棟と、恐ろしく長い年月を掛けて今の状態になったのでしょうね。
その歴史を感じるだけでもベネチア訪問の値打ちがありました。
ちなみにこちらは観光業が主体で、それに携わる人々のホトンドが
島に通っているそうな。ナルホド....

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