インド世界遺産紀行 (拡大したい時、また戻る時は画像をクリックしてください)
ガンジス河の沐浴  2013/12.16
午前中はガンジス河の沐浴風景を見学した後、数箇所の
寺院を訪問。即座に空港に向かい、ベナレスを後にしてアグラへ
移動する予定となっています。効率よくツアーが組まれているのは
分かるのですが、これはもう強行ツアーと呼ぶべきでしょう。
もう少しノンビリした旅を選ぶべきだったと早くも思い始めていますが、
さて最大目的のガンジス河の沐浴とは如何なるものでしょうか。

徒歩で川岸へ
夜明け前の行進 暗闇で商売 川に到着
夜明け前の5:30、バスに乗り込みガンジス河を目指します。
10分も掛からずにバスから降ろされ、河岸に向けて行進です。
ほとんど灯りの無い通りで不気味な雰囲気。人々がタムロして、
観光客目当てに土産物を売りつけようとしています。ところが
何を売っているのか判明しない暗がり。おまけにヌーッとあちこち
から手が出てきて、お金をせびるのが本当に不気味。
手足の無い人も多くて、こんな時は見ない振りをするのが一番。
中央の写真はホトンド真っ黒な状態に写っていたのですが
ソフトで調整してみました。何よりもこの暗さでシャッターを
切れるのが素晴らしい。昨今のデジタルカメラの進化を実感です。
ようやく暗闇の世界を抜け出して、目指すガンジス河に到着です。

河岸の風景
城壁 沐浴に向かう人々 暗闇の沐浴
川沿いにはお城のような立派な建物が並んでいまして、この中には
日本人女性が経営するホテルもあるそうです。川岸をゾロゾロ歩く
人々はこれから沐浴に向かっているのです。ガートといって階段上の
護岸が沐浴場所。宗派・出身地によってそれぞれに決まった沐浴場が
あるのでしょうね。このように街灯があるものの辛うじて判明する明るさ。
沐浴を始めた人々を横目にツアーは小船に乗り込み、沐浴見学開始と
なります。

小船より
火葬の煙 送り火 見学の舟
ツアー客を乗せた小船は沐浴場の集まった辺りを一往復するのみ。
それも川岸から離れたところなので、遠くから沐浴を眺めるだけ、
オマケに暗くてオボロゲにしか見えないのは残念。ただ左端の
写真は火葬風景でして煙が立っているのが分かりますよね。
ガイドさんから写真は遠慮してくれと言われたものの、船も近寄らずで
これ以上の写しようがないのです。
小船にギッシリ乗った人々が火の点いた蝋燭のようなものを
流しています。どうやら日本の灯篭流しのようなものでしょうか。
ガンジス河には死体まで流れていると聞いたものの、それらには
一切出会わず。果たしてこれは喜ぶべきなのか?

沐浴
親子 水の行 水掛け
思いっきりカメラを望遠側にして沐浴の人々を写そうとするの
ですが、暗い上にスモッグのようなものが立ち込めているようで
クッキリには程遠い写真ばかりになりました。ハルバル訪問で
期待したものの残念な結果に終わりました。ウ〜ン

人々
剃髪 妊婦 牛と修験者
熱心な信者の髪を剃っています。この髪も河に流すのですが
不浄な物を切り捨てると清廉な人間になるのでしょうか。この辺りは
宗教にまったく詳しくないので、ご容赦。また中央の妊娠中の女性
写真的には気に入ったのですが、どうもスッキリしない画像で残念。
そして右端はアーチの下に納まった行者さんですが、その前に
堂々とした黒牛、ついに牛の写真が登場です。当たり前のように
牛がウロツイテいまして、最初に見た時の驚きは何処に....

朝の風景
睡眠中 電線模様 残飯漁り
少し明るくなり始めたものの、ツアーは早くも撤収。暗過ぎて
満足な写真が撮れず、後ろ髪引かれる思いのまま朝通った
道を引き返します。オヤ沐浴の前に寝入っている人、そして
複雑に絡む電線の風景。ゴミの集積場のような所に牛が
群がっています。牛もゴミ漁りだけでは巨体が維持できない
でしょうから、牛を崇拝する人々が餌を与えているのは間違いなし。
カメラを構えながらも、犇めく車やバイクをかわして皆さんの
後を追うのに必死となっています。

熱心に沐浴をする人にカメラを向けるのには少々抵抗感。
もう少し写し方があるだろうにと、反省しきりとなっています。
あまりにアッサリと見学が終わってしまい、早々と次の観光に
移動するのにはガッカリ。せめて自由時間30分でもあれば
もう少し現地の人々に迫れる筈なのにと残念な思い。
ツアーによっては朝そして夕方にもこの沐浴場を訪問する
プランもありますから、もし次回ベナレス訪問する機会があれば
ゆっくり滞在したいものです。

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