大阪そのディープな世界 (拡大したい時、また戻る時は画像をクリックしてください)
新世界から石切神社まで  2014/3.16
バスツアーのキャッチフレーズが「新世界で串カツを食べよう」
これに魅かれて申し込みをしてしまいました。大阪のド真ん中、
まだ行ったこともない通天閣界隈の串カツに止まらず、お次は
生野のコリアンタウン訪問にお百度参りで有名な石切神社までの
3ヶ所を巡ってくれるお得なツアーなのです。関西空港までの
往復代金が8千円を超えるところ、簡単なオニギリ弁当の朝食付きで
5600円!これは本当に安い。夫婦共々、街歩きが大好きですので
今回は有意義な「食って・歩いて・買って」の旅になる筈。

春霞の中の明石大橋
霞む明石大橋 今年早くも2度目の明石大橋です。
どうも月1回のペースでツアーに
出ているようですが、前に座った
お爺さんは年間に80回も旅に出て
いるそうです。後ろから観察していると、
別の会社のツアーチラシに見入って
次の計画を立てています。イヤハヤ
皆さん、このツアーが如何にお徳かとお分かりのようで、ナンと
60名を超える参加、バス2台の大所帯になっています。さすがに
私も毎月のツアーは行き過ぎかと逡巡していたもので、申し込みが
遅くなり、2号車のそれも後ろのほうになってしまいました。

新世界
通天閣目指して 新世界 串カツ人気店
大通りで降ろされ、通天閣目指して歩き始めます。日本全国の
商店街が寂れているのを実感しているのですが、こちらは別格。
串カツ・串焼きにホルモン焼きの店がギッシリ立ち並んでいまして
地元の人はもちろん、そこに観光客まで加わり大盛況となっています。
添乗員さんがマップを作ってくれて、有名店の位置まで案内して
くれたものの、早くも行列が始まっています。これからも生き残る
商店街は観光バスが訪れるような街に限るのかも知れません。

食い倒れの街
食い倒れの街 立ち飲み屋 串カツを前に
看板の面白さに魅かれて街の端から端まで歩いているうちに
有名店には入り損ねたのですが、呼び込みのお兄ちゃんに
誘われるまま大きな串カツの店に入りました。串揚げの種類の
多さに呆れながら、さて何を注文するべきか?メニューに見入って
いると、人気の串揚げベスト5なるものを発見してそれを2本づつ。
続いてホルモン煮込みに昔ながらのホルモン焼き。こちらの
串カツはキメ細かなパン粉に包まれているのが特徴でしょうか。
薄いウスターソースとの相性が格別、これまたビールにピッタリ!
店のお姉ちゃんに「ビールもう一杯イカガ」と勧められたものの
さすがに次の訪問があるもので遠慮しておきます。あちこちに
ソースの2度漬け禁止と書かれていたのが印象的でしたネ。

新世界 街角スナップ
頭上からビリケンさん 廃自転車ガード 将棋会所
有名なビリケンさんの像がアチコチに顔を出しています。撮影に
挑んでいると、自転車がその横をすり抜けていきます。これが
本当に危ない!2cmと離れていないのです。ニュースで大阪の
自転車事故が問題になっていましたが、これを実体験してしまった。
自転車繋がりで、廃棄自転車を店の周りに並べていましたので
写しておきます。そして通天閣といえば坂田三吉。将棋の街でも
有名ですが、将棋会所を3軒ばかり発見、実際に打っている人も
チラホラ。立ち飲みの店も多いようで、午前中からビールを片手に
串カツ。かく言う私も実行してしまったのですが、怪しげな店は
見当たらずで、ある意味 健全な街というべきかも知れません。
とにかく串カツ屋だらけ....

阿倍野ハルカス
阿倍野ハルカス バスはオープンしたばかりのハルカス
横を通過です。建物が段上になって
いるのは、建設資材を置いておく場所が
ないために、段の部分に置いて上階を
建てていったそうな。なるほど周囲は
建ち込んでゴミゴミ感充分です。
このような大規模開発のビルを尋ねるのは私の興味の範疇外。
東京に出掛けても仕方なく訪問するのですが、欲しい物が全く
ないのです。珍しい美食に少しは心惹かれるものの、行列に
並んでまで食べたくはないですね。それよりも歴史のある街を
そぞろ歩き、ちょっとした事に地元の人々の生活を感じることが
実に楽しいのです。

生野コリアンタウン
韓国門 御幸森天神宮 チャンスン
東京の新大久保に続いて2度目のコリアンタウン訪問です。
新大久保では右翼の街宣車が出て大変な事になっている
ようですが、こちらでは一切なく平穏なもので一安心。
一時期の韓流ブームも落ち着いたようで、最盛期の頃と比べると
観光客も半減しているそうですが、それでも600mくらいの通りに
キムチの店や焼肉、そして食材の店に韓流ショップが立ち並び
賑やかな風景となっています。
歩きながら、街の在りようが神戸の中華街に似ていると感じました。
中華の食材が韓国に変わっただけといえば、申し訳ないのですが
試食をしながら気に入ったものを購入。1時間半の短い滞在でしたが
手軽に韓国の雰囲気を感じながら喜んで歩き回っていたのです。

コリアンタウン スナップ
お買い物 キムチ 店頭販売
紙コップに美人がチゲのようなものを注いでくれまして、餅のような
ものまで入って美味いのです。そのスープの素を売っているのですが
普段スンドゥブを喜んで食べていますので同じようなものと思い
申し訳ないながらパス。何やら胃袋の底から温かくなってきました。
そして一口大の大きさの豚肉を味付けして焼いたものが如何にも
美味そう....先に目を付けていた酒屋の自販機でビールを買い
橋のたもとで一人酒盛りです。アバラの骨までついた焼肉のパックが
3百円也、歯応え充分でこれぞ肉の食感でしょうか。これがコリアン
タウンでの思い出の味となりました。

石切神社にお参り
石切神社門 雑踏 石切大仏
最後はお百度参りで有名な石切神社となりました。寺社仏閣には
まったく興味がないのですが、この神社から駅までの参道商店街が
面白いのです。3m幅くらいの狭い道、それも坂道となっていまして
そこに所狭しと店が立ち並んでいます。

参道スナップ
占い屋さん 荒物屋さん 水掛不動
こちらは占いの店が多いことでも有名なのだとか。占いの時間が
30分で料金が3千円くらいだそうですが、この占い目当てでツアーに
参加している女性も多いのです。占って貰っている風景を横目に
嫁さんは団子、そして私はビール。とても占いに頼る気分には
なりませんが、昔懐かしい荒物屋さんに見入ったり、水掛不動で
お祈りをする人々と見所の多い街でした。

本日の歩きが1万3千歩だったそうで、新世界からコリアンタウン
そしてこの石切神社。それぞれに特徴のある街並みを歩き続け
中身の濃い日曜の一日となりました。ただ新世界でタコ焼きを
食べようと並んだものの、焼き始めたばかりで時間切れ。これが
唯一の心残りでしょうか。美食に加えて街歩きを楽しむのも
元気でなければ始まりません。残念ながら少々腰が痛い....

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