「風の盆」北陸バスツアー（拡大したい時、また戻る時は画像をクリックしてください）
兼六園・越中八尾　2010/9．2
高知よさこいや阿波踊りには同じ四国の地続きなもので何度も 訪問して写真に収めていますが、さすがに遠く離れた越中富山の 「おわら風の盆」は未体験。日本一侘しい盆踊りと聞いていたもので 一度くらいは見ておきたいとカネガネ思っていたのです。年々暑く なるばかりの日本、そして体力も落ちるばかりの中年としては 行ける時に行っておけとばかりに一大決意でバスツアーに参加です。 9月の1･2･3日に夜の7時くらいから真夜中にかけて踊り続ける 有名なお祭りなのですね。ツアーは金沢の兼六園を訪問しながら 踊りの時間に合わせて八尾に到着して、踊り鑑賞時間が300分。 その後金沢のホテルに夜中に帰り着くのだとか。その翌日は これまた未訪問の白山スーパー林道を経由して岐阜県の白川郷まで 見学できる本当にお得なプランとなっています。いつもは嫁さん 同行なのですが、今回ばかりは平日でして一人参加。さて私、 迷子にならずに旅を楽しめたでしょうか？ちなみにツアー代金 19,800円也。そしてオプションの弁当代が1,000円ｘ2。
淡路パーキングエリアより明石海峡を望む
360度撮影したものの、繋いで見ると橋が小さくなり過ぎるようで 両端カット、240度くらいのパノラマ写真ですね。今回は拡大写真も 用意しております。
北陸自動車道より金沢へ
9月に入ると子供たちも夏休みが終わり、土日でもないのでバスは 快調に高速道路を進みます。実は私、大学時代に金沢近郊に 数年間暮らしておりまして、卒業してからも大学同窓会の支部長会に 数回駆り出されて、金沢は馴染み深いのです。私が学生の頃は 北陸自動車道も途切れ途切れの開通、兼六園に至っては入園無料 だったのが思い出されます。イヤ懐かしい．．．．それにしても古い話。 確か尼御前のPAでは右奥に進むと海が見えるはず、とばかりに岬を 一枚。添乗員さんが赤い屋根は松井選手の記念館との案内で写した のですが、上空に飛行機が写っていましたので　なるほど小松空港の 隣なのだと納得です。そして兼六園、茶店のお姉さんが園内をガイドして くれるのですが、予定時間がタッタの30分。その昔は金沢短期大学に 通うお姉ちゃんの通学路だったくらいで、そんなに見るべきものがない？ オヤまた失礼な事を書いてしまったようですね。しかし山の高低差を 利用したサイフォン、小高い丘に水が溢れるのには感心してしまいます。
越中八尾の街
八尾に出向く前に一度ホテルに立ち寄り、荷物を降ろしカメラだけの 軽装となります。今回のお泊りはホテルアネックス、尾山神社の向かいを 入ったところで、その昔支部長会で泊まったことがあるのですが ビジネスホテルとしては高級な部類に入る綺麗なホテルとなっています。 そのホテルも20分と滞在せずにバスに乗り込み、高速道路を経由して 八尾の街に向かいます。ところで今宵の夕食は弁当。実は昼も弁当。 さすがに旅行社もお客の要望を聴いて不満のない弁当に仕上がって いるようですが、さすがに金沢。煮物が絶妙で参考になる味なのですね。 金沢から1時間と少々で八尾到着。広いバス駐車場と八尾の街の間に 川が流れており石垣の街を見上げると、これはマサにお城か要塞。 坂を登り小道を抜けると風情のある町並みが広がり、その意外性に 驚かされます。ツアーの一人旅の方と一緒に感心しながら、散策開始。 ホタルイカの塩辛試食に出会ってしまい、先ずは一本目のビールを購入。 どうもこの方も私同様ビール愛好家のようでビール三昧の散策にならぬ よう気をつけねば．．．．お店の人に聞くと養蚕業で栄えた街だそうな。 それにしても踊りも始まっていないのにこの人込み、祭り撮影が目的とは 言え、果たして踊りに出会えるか不安になります。この踊る場所が 不特定だそうで、こちらも歩き回って出会うのを期待するのだとか。 この人込みに　もし出会ってもマトモに写せるのか、これが問題。
ついに踊りの連に出会う
先の人込みの町は石畳で整備された諏訪町、家並みも揃い踊りも 絵になる場所だったのですが、さすがに踊りに出会っても写せない だろうと少しでも人込みの少ないところを彷徨います。こちらは11の町が あり、それぞれが踊りの連を持って、あちこちに出没するのだとか。 その出没場所も事前に公表されていないため、こちらはタダ歩くのみ。 輪踊りは地域の人に情報が漏れているようで、早くから観客が 陣取っているため、そこに入り込み写すのは不可能な状態。しかし ついに踊り歩きの連に遭遇です。撮影会ではないけれど腰をかがめて ジワジワと最前列に進み見上げる姿勢を取る事に成功です。どうも 私の性格からか編み笠の内側を見たくなるのですね。 編み笠を深く被って顔を隠す奥ゆかしい踊り。男女の踊りに子供たちが 加わり手踊り足踊り。なるほどの盆踊りなのですが、その後ろから 地方（じかた）と呼ばれる歌と三味線に胡弓の楽隊。この胡弓の音色が 哀愁溢れこの祭りの人気があるのですね。この音を記録するために ビデオでも写しているのですが最近はビデオを撮りながらも編集に至らず。 またイズレイズレ．．．．
踊りの合間に
踊りが終わってからが、写しどころでしょうか。観客もチリジリになり 意外と写しやすいのです。しかし直ぐに踊りの皆さんは休憩場所に 入ってしまい、この場所での踊り再開は望み薄。そこで次の踊りを 目指して、こちらも歩き始めます。オヤ前方に浴衣の姉妹発見！ これは写真になるとストーカーの如く写し続けたのが右端の写真です。
踊りを追って時間切れ
散策に付き合ってくれた彼は八尾駅まで歩いてみるとかでお別れ。 彼とはビール2本にコーラと、チョットした飲み仲間だったようです。 飛騨牛の串焼きを奢ってもらい誠に感謝です。 私としては踊りを写し足りない気分で人込みの中に再突入。 ありましたお寺の境内、その本堂で次々と演じられているのですね。 最初からここでカメラを構えていても良かったか？まあここも動きが 取れぬほどの観客ですから、踊りを見るだけならお勧めでしょうか。 中央の写真は八尾の観光館でしょうか、大きなガラス張りの向こうで 踊りを演じていました。影絵を見るようで面白いかも知れません。 帰りの集合時間が10時20分。次々循環するシャトルバスがそれぞれの バスまで送ってくれるのですが、乗車を待つ観光客の行列。この祭りの 見どころは夜の11時を過ぎてからだそうで、行列を作るくらいなら モッと遅くまで滞在しても良かったでしょうね。心地よい夜風が吹き始め たのは9時過ぎだったのです。9月に入り山間の街での祭りだから さぞや涼しくなっているだろうとツアーに7月から申し込んでいたのですが どうも日本の夏を甘く見すぎたようで、ここも暑かったのです。
金沢のホテルに帰りついたのは12時過ぎ、部屋に入らず近くの コンビニでまたまたビールのお買い上げ。念願の踊りに出会えて 満足してしまい、先ずはひとりで乾杯。水分の取り過ぎで胃の調子が おかしい．．．．
金沢・白川郷へ