EOS7D ’11年2月
2月のある日、新聞にカメラ店の広告が掲載されていました。EOS50Dを
4万円余りで下取りしてくれるのだそうな。ならば売り時に違いないと
思い込み、この際思い切って買い替えか!7Dには動画撮影機能も
備わっているのが大きな要因ともなっています。折からの断捨離の
マイブームで現在所有のサンヨーのHDビデオもついでに下取りを
して貰えれば、また一つ身辺整理になりそうなのです。旅に出ると
一眼レフとサブのコンパクトカメラにビデオの充電、それも其々が電池の
形式が違うのです。そして撮影の際にもカメラとビデオの持ち替えが本当に
面倒なのですね。さてその煩わしさから果たして開放されるのでしょうか。

下取りセール
余程4万円の話に魅かれたのか、オモムロに50Dとビデオを元箱に梱包して
クダンのカメラ店に赴きます。実はレンズを下取りに出した事はあるものの
カメラ本体を下取りに出すのは初体験なのです。イヤ〜下取りの査定とは
丁寧に見るものですね。ボディ表面の傷はもちろん、シャッターを何回も切り
挙句に白い紙を撮影。撮像素子のホワイトバランスの点検なのでしょうか。
その挙句に3万3千円なりのご託宣。ファインダー内部が汚れているから
なのだそうです。まあ少しでも使っていると、このような査定になるようです。
それよりもHDビデオの査定が5百円也に愕然。電気製品同様に値段が
付けられないのだとか。これにはガックリ、5百円では懸命に梱包した
手間賃にもなりません。下取りを諦めて全て持ち帰るかと、名残惜しく
展示の7Dを見やると、そこに3台限り10万9千円の表示、おまけに下取りが
あると10%引きになるそうな。この値段表示が決断させました。もちろん
ビデオは今までの旅の記念品としてお持ち帰りです。

機番一桁は高級機?
50Dとの違いは結構ありますね。動画撮影もちろんハイビジョン、そしてヒトコマ毎に
RAWとJPEG撮影の切り替え。19点の測距点が今まで同様に自動・一点測距
その上に19点を大まかに分けたゾーン測距。実はこれがお気に入り、折角の機能と
言うのもありますが、スナップ撮影にはかなりの精度でピントを合わせてくれます。
測距点の切り替えはマクロ撮影の時のみ必要なのかも知れません。
また水準器表示機能と考えられるものが全て装備。そのために背面にボタンが
増えているのですが、その並びが下部一列から左端縦一列となり外観上の大きな
違いとなっています。気持ち大きくなって重くなっているようですが、防水機能装備
から質感が良くなっているようです。また一桁の名前を付けるからにはシャッターの
耐久性も上っている事でしょう。バッテリーが若干大きくなり、今までのBP511が使え
なくなったのは残念なのですが、動画撮影のために電池容量が必要なのですね。
ところがその残容量がパーセント表示が可能になっていまして、その疲労度表示と
ともに重宝しています。ただ30%を切るといつ電源が落ちるやも知れませんので
やはり予備のバッテリーは必需品となっています。

中国製バッテリーグリップの購入
ボディの質感の良さに喜んで、バッテリーグリップを奢ってしまいました。6千円弱ながら
これまたかなりの質感。思うにキャノンの下請工場が内緒で作っているのでしょうか。
純正品を試していないので不正確ながら各種ボタンもフル装備。ただ問題がありまして
シャッターの半押しがホトンド不可能なのです。これは大問題、ところがこれには
解決法がありまして背面のAF-ONのボタンを押してからシャッターを切るのです。また
バッテリー2本を同時に入れると残量の少ない方のバッテリーの表示が二つ並んでしまう
のが問題。これでは2本挿入しても安心感なし。バッテリーの持ちが良くなりカメラも重く
なった事ですので、旅に出る時にはこのグリップを外して出ますね。これを着けると
威風堂々の外観になるのは違いないのですが展示用付属部品といっても良さそうです。

動画撮影機能
まだまだこの機能はオマケの段階でしょうか。やはり一眼レフですからファインダー
での動画撮影は不可能は分かるとして、液晶モニターではピントの確認が困難。
録画前にピントを合わせておくのですが、録画中には被写体に追随しないようです。
先日神戸中華街で獅子舞撮影、動画を写しながらシャッターを切ると静止画が
写せると書いてあったものでお試しです。ところがここぞとばかりにシャッターを切ると
肝心の動画がその部分1秒以上途切れるのです。これでは動画としては不完全
おまけに静止画も液晶モニター撮影ですから重いカメラを両手で捧げて写すので
ブレ加減。結局は使えない機能なのです。やはり動画はビデオに任せて、あくまでも
オマケの機能と割り切るべし。まあこれでも一眼レフ的に露出とシャッタースピードの
操作で新しい動画の撮影方法がありそうですので、機会があれば動画に挑戦ですね。

超高級機ともなると、値段の桁が変わり軽四なみの金額では手が出ません。もし
買ったとしても耐久性は間違いないとしても機能的には陳腐化していくのですね。
そこで私でも手が出せる金額、そしてそこそこの所有欲を満足させるのが7Dとなって
います。趣味を長続きさせるには道具も少しは選ばねばなりません....ヨネ。
ただ今、いつでも動画が写せるように32GBのコンパクトフラッシュ装備です。

EOS7D+バッテリーグリップ
撮像素子APS-Cサイズでは今のところキャノンの
最高機種。キャッチフレーズがイメージモンスター。
アレバイイナと思う機能がテンコ盛りになっています。
それを全て使いこなせるかは別として、質感も充分。
それが10万円余りで手に入れられる時代になった
のですね。後は撮影の腕を磨くだけか....?