Power Shoto G10 ’09年1月
最近のデジカメの進歩には驚かされます。ブレ防止の機能はもちろん
ISO感度の設定が1600くらいまでは当たり前となってきました。その昔
ISO100のフィルムで息をこらしてブレないように必死でカメラを構えて
いたのはナンだったのか?おまけにフィルムの時代では出来上がりを
見てガックリというのが多かったのです。
それがデジカメとなると、余裕さえあればシャッターを切ってモニターで
拡大して確認。止まるまで写し続ける事ができるのです。
時代は変わった....

PowerShotoPro1を気に入って4年間使い続けたものの、このブレ防止と
高感度設定の機能のみが不満足だったのです。昨今の画素数競争には
驚くものの、さして興味なし。昔使っていたEOSKissの600万画素でも
パソコンでフォトショップを使えば全紙くらいは充分に鑑賞に耐えられる?
まあこれはかなり自己満足の部分が入っているのかも知れませんが。

残る課題はノイズの問題。暗いところで写した時に、ナンともスッキリしない
画像になり、痛んだ果実を見るような気分になります。まあメーカーも
課題のヒトツとして高級機ではかなり解決出来ているようですね。
ということはデジカメは無敵?後は購入者のフトコロ次第となるか。

ところがそのデジカメにも大きな弱点。機械的な寿命は問題ないとして
嗜好耐久年数が短いのですね。4年も使えば2世代3世代前の機種
それがまた骨董品にもならないイチモツとなってしまうのです。
私現在のフトコロ状態は横において、これが高級品に踏み込めない
最大理由なのです。その昔所有していたEOS1N DPも確かに写り
感触が良かったのは間違いないながら、重くて使いづらくEOS55ばかり
持ち歩いていましたね。先日も5D MarkUの案内がありましたが
内臓ストロボさえもなく、2000万画素を超えるとなると、パソコンの能力が
不足しそうです。G10の1500万画素でもモニターに画像が出現するのに
間があるのにはイライラ。なにやら高級機を買わない買えない言い訳を
書いているようですが、カメラマニア庶民としてはお手ごろ価格のカメラで
繋いでいくのが正解と思っているのです。

実はこの時点ではEOS20Dも長男に譲ってしまい、一眼レフデジカメを
所有していないのです。これは最近になく異常事態と思いきや全く問題なし。
充電の心配をするカメラが一台減っただけで、ムシロ気楽な状態。
それほど撮影に出掛ける機会が少なくなったのですが、大仰な装備を
しなくともイイノカナと思いつつあるのです。ただ所有のレンズ、70-200mmの
白レンズとマクロのレンズを使うためだけに50Dくらいがアッタライイナ....?
それにしても撮影会が少なくなり、白レンズの出番がホトンドなし。

という訳で今回購入のカメラはPowerShotG10。
実は私コンタックス・ライカとレンジファインダー機がカメラらしくて
好きなのです。それも安売りに登場のコンパクトデジカメとは一線を
画したような風貌。これに機能が詰め込んでいるとなると、久々に
購入欲が沸いてきたのです。
このタイプとしての私の比較対象はPro1になるのですが、これがまた
捨てがたい性能ですので優劣を表にして記録しておきましょう。
機能 Pro1 G10 備考
画素数 800万 1470万 1200万画素くらいで充分か?
ISO感度 × 400まで 1600まで 感度は高いに限る。大事なのはノイズ除去。
レンズフード × はめ込み式 フード内臓 内臓されたフードは便利。実はビデオの被せ式フードを早くも紛失。
ダイヤル操作 ボタン操作が多い 直感的なダイヤル操作 慣れればどちらでも可。メカ好きとしてはダイヤル操作がお気に入り。
レンズの出っ張り レンズ収納不可 ボディ内収納 メインのカメラと思えば出っ張りも気にならない?
ブレ防止 × 無し 一応あり 思うほどの効果がない。ブレの警告が気に掛る
ファインダー 電子ファインダー × 光学式 G10はオマケ。パララックスが酷くどこにピントが合っているのか不明。
スーパーマクロ 呼び出しが面倒 × 機能無し このスーパーマクロ機構がお気に入りでPro1を使う理由
NDフィルター 呼び出しが面倒 呼び出しが面倒 いずれも装備されているものの、G10の効果が少ない
カード・バッテリー EOS共通 共通材なし Pro1はEOSと共通のバッテリーとカードで便利に使っていたのです。
液晶モニター 可変モニター × 固定モニター G10の次の進化は可変モニターでしょうね。
やはり発売時期が新しいだけに機能も確実に進化しているようです。何よりも
起動時間が短く、即撮影に入れるのがアリガタイ。Pro1では電源スイッチを入れると
ユルユルとレンズが繰り出すのが待ちきれない事が多かったのです。それも最近は
キュルキュルという音さえ伴うのですから、更新時期が来たのは間違いないようです。
いずれも液晶モニターでは中央部が拡大されてピントの確認が出来るのですが
これがまたハッキリしない、それ以前に絞りを操作してもモニター自体の変化が
分かりにくい。可変モニターと共に改良されていくのでしょうね。
しかし感度が高くなったのは本当にありがたい。Pro1は夕暮れに近付くと
仕舞い込んでいたのです。これだけでもG10の出番が多くなるのは間違いなし。

PowerShotoG10  レンジファインダー?のコンパクトデジカメ

何よりも質感が良いのには感心。往年の金属カメラの雰囲気を
持っているようです。ただ光学ファインダーにはガックリ。
一応レンズの伸びに連動するものの、パララックスが酷く
近い対象に向けてシャッターを切ると別物になってしまう。
しかしこれがないとレンジファインダー機の風貌にならずで
デザインと割り切る必要あり。もっぱらモニターのみで撮影。
バッテリーの持ちも良く、小気味良いレンズの収納で気に入って使っています。旅行や散歩
ハタマタ畑作業のお供には最適のカメラとなっているのですが、これにスーパーマクロの機能が
付いてさえいれば....コレバッカシ。顔検出機能が付いていたりで遊べるのですが
この機能は動くものに弱いようで、そんな機能よりもスーパーマクロですよね。
そしてシャッターの切れは一眼レフに若干劣るのは間違いなし。まあPro1の切れの悪さに
比べれば随分改良されていますのでストレスなしに写せます。
外観が気に入って実はキャノンストアで限定販売のファッションリング3本セットを購入です。
アルミリングやら微妙な色のラインのリングを気分で付け替えています。お洒落な中年オヤジを
演出しているつもりながら、先ず他人は気が付かないでしょうね。いつもの自己満足....