XACTI HD1000 ’08年4月 |
私、銀塩カメラにハマル前はビデオカメラで遊んでいたのです。
フジのシングルエイト(これは8mmフィルムか)に始まりソニーの
8mmビデオ。そしてシャープのビューカムでご無沙汰となりました。
あの頃はバッテリーの寿命が短く、まあピントが一応合って写れば
満足の世界でしたね。タマの家族旅行で写すくらいの撮影では
その都度あの高いバッテリーを買い換えていました。これはタマランと
そんなビデオに見切りをつけて、興味はカメラにデジタルカメラへと
変遷していったのです。周りの撮影仲間の影響もあり写真を大きく
伸ばして壁に飾ったりコンテストに応募したりで今に続いているのですが
その合間にコンパクトデジタルカメラPowerShotPro1の動画撮影機能を
使って、チョクチョク動画を写して遊んでいたのです。
フルハイビジョン
そんなところに昨今の大画面液晶テレビの普及。ハイビジョン画面の
美しさに大感激。世界遺産や自然風景の番組を感心しながら見ている
のですが、この画質を個人で写すことが出来るならビデオも面白そう....
イヤ絶対に面白い!東南アジアを旅しながら街の喧騒や現地の踊りに
出会う度に音声付のビデオにも残したいと思うのです。
そうなると、いつもの物欲がフツフツと沸いてきて、いつになく真剣に
電器屋のチラシやらネットでの下調べが始まりました。条件としては
ハイビジョン規格でトニカク安いこと、そしてポケットに入る大きさ。
ビデオの世界もハイビジョン登場で過渡期でして、フルハイビジョンに
ハイビジョンそして垂直のみフルハイビジョン?と各社各様。
どれだけ画質が違うのか判らないながら取り敢えず1920x1080ドットの
フルハイビジョン、将来的にはこれに間違いなしと絞り込みます。
価格コムなるページが面白いですね。全国最安値が判り購入者の
レビューもあり参考になりました。ここで面白いことに気づきました。
オークションが安いと決め込んでいたのが、新製品では同じ業者が
出品した場合はオークションの手数料分高いのですね。ナルホド
ここは一度開封した中古品を競り合うよりは、送料無料で最安値の
お店から買うことに決定です。ただこの最安値、購入してから2週間後に
2千円安くなったのには本当にガックリ。恐るべし日本の電気製品。
そしてまたブルーレイやDVD・ハードディスク内臓のビデオは近々
終焉を向かえSDカードが主流になる?私のまったくの思い込みながら
メモリーカードが日毎に安くなっていますし、このカードのおかげで
機械的動作部分が最小限となり、コンパクト化と同時に本体もまた
安くなるのですね。
サンヨーの製品
どうも白物家電のイメージが強すぎて損をしているのでしょうか。
しかし大赤字を出しながらも、このXactiシリーズを続けられるのは
技術的に優れているからなのでしょう。当初このグリップタイプに
違和感を感じて選択肢から外していたのですが、スペック的には
ほぼ私の欲求を満足するものですし、カメラと併用するにはコンパクト
なのが一番と、使用者レビューを読みふけりました。
ナニナニ....画質は良いが、ぶれ防止が今ひとつ。そして編集問題。
ハイビジョン規格が新しいもので完全に確立されていないようです。
編集については時間が掛かりながらも何とかなりそう。こうなると一度
燃えあがった物欲の炎は消せそうにないので、消火に努めねばなりません。
といっても5万円と少々、これに台湾製の8GBのSDカードを2枚付けて
6万円を切っておりますので大満足。実はついでに中国製の互換バッテリーも
1200円で手に入れ装備万端なのです。というのもその昔ビデオカメラは
20万円30万円の世界だったのですね。イヤハヤ安くなったものだ....
この携帯電話に大きなレンズを付けたようなコンパクトのビデオカメラ、
これを実現するにはこのSDカードの普及と廉価化が欠かせません。
あの切手のような小さなカードに8GBで1時間半くらい撮影出来るのですから
感心を超えて驚きの世界。バッテリーの持ちも良いようで液晶画面を
閉じればスタンバイに入り節電体制、液晶画面を開くと即撮影準備OK。
一眼レフのデジタルカメラを首から提げて、このHD1000はポケットの中。
オモムロに取り出してビデオ撮影。ここでまた驚きの機能。動画を写しながら
静止画シャッターを切れば16:9の静止画ゲット。しかしこれはハイビジョンの
切り取りですから200万画素の画像になるのは仕方がない。動画とは別に
静止画シャッターを切ると4:3の400万画素(カメラ内補正で800万画素)
液晶表示が16:9なのでシャッターを切ると左右がガサッと切り取られた画像に
なるのには驚かされますが、苦情を言ってはなりません。現時点では
この800万画素の画像を焼き付けていないので実力の程は不明。
しかしこの静止画においても動画においても絞り優先・シャッター優先おまけに
感度の変更にストロボ付きですから、安物のコンパクトカメラとは比べようが
ないくらいに高機能。このカメラ一台で旅行に使えそうなのですが、ただ
カメラマニアとしてはこの擬似800万画素が引っかかり今まだデジタル一眼レフを
同行してしまうのでしょうね。
使用感
バッテリーの持ちも良く、大画面テレビに映し出しても満足な画質。手に収まる
小さなビデオでここまで撮れるのですから喜びましょう。ただ写し手の問題か
電子式のブレ防止が入りながらブレが気になります。ビデオカメラの世界は望遠に
流れ過ぎるようですね。10倍と電動でスムーズに引き寄せながら、微妙な震えが
気になるのです。ここは気を落ち着けて脇を締めて....せめて一脚でも装備
しなければなりませんか。せっかく小さく収まったカメラに三脚は大仰ですよね。
またあまり早くズームをするとオートフォーカスが間に合わないのでユックリ
ズームが必要か。
そしてまたビデオの世界で大事なのが水平。撮影結果を見ていると、水平が
崩れるのは非常に見苦しいと納得です。静止画なら回転で誤魔化すものの
ビデオでは修正出来ないのですね。これは日頃、水平を口に出しながら
(マイクがこれを拾わない程度に)確認する必要性を感じます。
風切り音については緩和機能が付いていながらも私が試したのは瀬戸内海を
走る船の上ですのでサホド効果なし。ちょっと条件が厳しかったようです。
編集作業
このビデオカメラにはドッキングステーションなる台が付属します。
小さな台ながらこれでテレビ・パソコン接続そして充電が出来るのです。
これに直接、外付けのハードディスクを取り付ければパソコンを介さず簡単な
動画ファイルの編集が出来ます。ここでファイルの順番を変えて連結作業
まで出来る....?SDカードと外付けハードディスクが最低必要条件と
なるのですが、ところが連結ファイルは9個までしか繋がらず、本格的には
使えないのですね。やっぱり動画の編集はタイトルを付けて文字入れをして
挙句に音楽を流す、これが私の最終目標なのです。
となるとパソコンでの編集。付属のソフトで一応出来るのですが、再生には
我がパソコンでは全くの力不足。Pentium4の3GHzのメモリが1Gでは画像が
ギクシャクした挙句に音声のみ先行。DVDに数分の短い動画を焼くにも
一日がかりで、挙句にパソコンがそのDVDを認識出来なかったのには愕然。
しかし動画編集だけのために高速パソコンを買うのは片腹痛い、私の周りに
パソコンが溢れそうですので買い替えは当分先送り。撮りだめに専念して、
このカメラを使い込み未編集の動画のまま見ていましょう。ガマンガマン....
久々に面白いカメラ(ビデオ)に出会い、いつになく書き込んでしまったようです。
小さなボディに機能が圧縮されていますので、使いこなすには相当な
撮影センスにパソコン環境が必要、ただ今研究が続いている状態です。
追記
先日、撮影中にSDカードが壊れてしまいました。ウンともスンとも....
ただフォーマットせよ!カードを直接パソコンに挿入してもどうにもなりません。
ついにカードメーカーに連絡してメーカー戻しとなりました。すぐに返送された
のは新品カード。やはり復元は無理か。それまでの撮影作業はナンだった
のでしょうか。こんな事故に備えて4GBのカードを数揃えるのが賢明でしょうか。
そしてカード購入時は即本機で完全フォーマットしておくのが誤動作防止に
役立ちそうです。
そこで今回ビクビクもので中国旅行に持ち込み本格的に使用したのですが
途中事故もなく撮影終了です。バッテリーが長持ちするとはいえ、やはり予備
バッテリーに一度交換。使用容量に関わらず毎日SDカードの交換。カードと
バッテリー予備、これだけは欠かせません。また夜間撮影にはノイズが出現。
さて設定の変更で解決するのでしょうか。感度を上げたのが災いしたか?
総計2時間以上の撮影ファイル、写したものの編集は手付かずのまま。
旅行の印象が残っているうちに編集作業したいものですね。
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Xacti HD1000 ハイビジョン規格のビデオカメラ
携帯電話・デジタルカメラにビデオカメラの全てから
融合したカメラでしょうか。旅行にはこれ一台で賄えそう。
たたガングリップ形状ながら引き金部分がなく、人差し指が
遊び、親指のみが大活躍。親指で静止画シャッターから
録画スイッチ、設定までするのですから相当に慣れが
必要。その設定十字キーが異様に小さくてマゴマゴ。 |
高速パソコンがなければ高機能の魅力も半減。ちょっと購入が早過ぎたか?
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