EOS 20D ’05年8月
このページを見返すと丁度一年前にパワーショットPro1を
買っているのですね。そのPro1とKissデジタルがあれば
撮影には充分と思っていたのですが、お判りのように
海外撮影ツアーなどに出かけてみると、せっかくの遠征
最新の機能と、より充分な画素数で写しておかねばと思うのです。
まあカメラの購入欲求が何よりも優先するのですが
久々にその欲求を叶えることが出来て満足しているのです。

感触
デジタル一眼レフの進化は目覚しいものがありますね。
私の言う進化とは中級カメラまでですから、アシカラズ。
そして比較対照がKissデジタルとなる事をお断りしておきます。
握ったカメラの大きさはKissとホトンド同じ、幅が5・6ミリ大きく
そして少々重くなっていますから、別売のバッテリーグリップを
付ける気分にはならないですね。と言うのもバッテリーの性能が
良くなって、バッテリー二つ付ける必要性を感じないのです。
まあEOS1Nに比べると話にならないくらい軽いのですが....

感触はマグネシウム合金の質感そしてグリップの止まりも最良。
電源スイッチ、背面のサブ電子ダイヤルなどはINとそっくりですね。
ただそのサブ電子ダイヤル、Kissの左右上下ボタンの方が
画像を選んだりMENUを選ぶ際には感覚的に馴染むようです。
ダイヤルの回転で選ぶ行為には違和感、使い込む必要性を感じます。

機能
Kissデジタルの弱点がストロボの光量補正が出来ないという欠点、
この不満も解消されており喜ぶのですが、KissデジタルNでも
備わっている機能とかでガックリ。画素数も同等だそうですね。
Kissデジタルの最大の不満があのプラスチック丸出しの外観。
それがマグネシウム合金のボディ購入に走らせたのです。

820万画素ながら9枚連射そして5コマ/秒の性能には驚き。
実は早すぎて連射をするとブレ画像多し。
カメラに合わせて技量も進歩せねば....
そしてまたデータの書き込みが本当に早いのですね。
9枚も連射能力があると、どこで書き込みをしたのか判らない状態。
Kissの時は3枚連射すると一服、その間に転送していたのです。
パソコンにデータを移動させてもKissの時と比べて3倍以上?早い。
疲れてホテルに帰り着きパソコンに長々と転送していたのは
何だったのでしょう。この改良は本当に便利ですね。
そしてまた電源スイッチを入れて即撮影の機能。
Kissの一秒以上掛かっていたのは過去の事になりました。

9点測距、以前EOS55で3点ながらの視線入力、
先進性に感激して喜んで使っていたのですが、あれは何処へ?
AF選択ボタンを押してマルチコントローラー(十字キー?)で選ぶ。
余程ジックリ写す被写体でない限り、あまり必要性を感じないですね。
最近はモッパラ中央固定(老化のせいか、人間雑になるようです)。

オークション
この20D、発売されてからハヤ一年。その当時高嶺の花と諦めて
Kissデジタルを使い込んだのですが、ついに我が手に。
かなり安くなっているからなのですが、ボディのみで13万円弱。
オークションの即決価格で購入です。もちろん新品。
実は行きつけのカメラ店で新品の値段を聞いた上での落札。
別に義理が薄い訳でもないのですが、さすがに2万円以上安ければ
オークションに流れてしまいますよね。
このカメラ店のある商店街も例に漏れずシャッターが降りている店が
多くなってきました。オークション・通信販売隆盛のこの時代、
本当に商売がやりにくくなったでしょう。

ところが私、平気でそのカメラ店でKissデジタルを売ってもらうのです。
少々厚顔無恥な輩と恥じ入るのですが、先ほど電話がありました。
「キャノンで点検を受けて問題なし。ただ状態があまり良くないので
安めに値段を付けましょう....」だそうです。
一年半ながら、人並み以上に使い込んだのは間違いなし。
大事に使っていても、ボディに傷がチョコチョコと出来るのです。
デジタルカメラ、安く買って早めに売りに出すのを心情とする今日この頃。
そのくせ銀塩カメラを溜め込む....少々異常?

初期ロット
安い理由が仄かに垣間見えました。このカメラ初期ロットなのですね。
「Zoom Browser EX」なるパソコンへのデータ取り込みソフトが発売当初
20Dに対応していなかったのです。これは絶対オカシイと頭を捻った挙句
キャノンのページを探るとバージョンの新しいソフト発見。
そしてカメラ自体のファームウエアも最新に更新。
これでヤッと最新型に変身、取り込み作業にも問題なし。
デジタルカメラそしてパソコンは一心同体、ネットに繋がっていれば
自動更新という時代も近いのでしょうが、現状ではやや困難。
カメラ好き以前にパソコン好きにならねばなりませんか。
まあ、このように一年の間に中身も進化していくのですから、
私としては嬉しいような呆れるような....じっくり完成させてから
新機種を出してくれれば一年おきに悩まずに済むのですよね。

追記
もしやパワーショットPro1でもと探索、ファームウエアの更新を発見です。
バージョンアップするとオートフォーカスがシングルの時には倍のスピード。
AFのスピードが遅い遅いと愚痴りながら撮影していたのは何だったのか!
実はAFの点を除けばお気に入りの機種、益々使い込みそうですね。

一機種だけ愛用者登録しておけば問題ないと思っていたのが大間違い、
それぞれの機種でソフトが細かく更新されているのです。
デジタルカメラをお持ちの方は、愛用者登録とメールマガジン購読をお勧め。
さもなければメーカーのページを絶えず監視しなければなりません。

久々に手に入れた金属性カメラ。
感触も上々、満足度の高い一品。
しかし3年使い続けることが出来るか?
私のフトコロ同様怪しい限り。
そして、これ以上画素数が大きくなると
パソコンの買い替えが必要になるのは
間違いなし。進化もホドホドに....