そう言えば、徳島の料亭での撮影会にこのコンタックスを持ち込んでいました。
私の場合ヌードの画像、ご存知の通り内容はトモカクとして数を必要としています。
もちろんページを作るためなのですが....
そこで一眼レフでバシバシ写しながら、合間を見て試写に及んだ次第。
ところがあまりの操作の煩雑さに実写に向かない事が痛感です。
先ずは一発目からの失敗です。フィルムを装填したものの
カウンターをゼロに合わすのを忘れたために
現在何枚写したか判らなくなってしまいました。
まあこれが半年以上カメラの中にフィルムが眠っていた原因なのですね。
ライカM3なら復元装置で裏ブタを空けた時点でゼロに戻ります。
ちょっとした事なのですがエライ違い。
私のような粗忽者には絶対に必要ですね。
如何にこのカメラを操作する手順が大変かと言う事を書いてみましょうか。
1. 先ずはフィルムの装填。
フィルムの先を切り込む必要はないがゴッソリ外れる裏ブタ。
2. 裏ブタを取り付け、シャッターを切りながら三枚ほど巻き上げる。
3. この時コマカウンターをゼロに合わす。
私の場合これを忘れてしまいました。
4. レンズのフロントフードの取り外し。
当たり前の事ながらこれを忘れると真っ黒。
昔モデルさんに指摘されているカメラマンを見た事があります。
レンジファインダーならではですね。
5. フィルム感度の入力、といってもダイヤル合わせ。
最近フィルムの種類が多いもので重要です。
6. 先ずはシャッタースピードを決めてシャッターダイヤルに入力。
これには少々の経験と勘が必要?
まあシャッタースピード・絞り、どちらを優先してもいいのですが....
7. さて撮影に取り掛かるのですが、軍艦部にある露出計の
入光窓の蓋を跳ね上げます。
8. 被写体にカメラを向けて露出計により適正絞り値を読み取ります。
読み取りは感度設定したダイヤルを操作。
露出計の上部窓で針を中央に来るまで廻します。
感度設定ダイヤルが同心円状になっていて
シャッタースピードと絞りの計算尺のようです。
これによって先に決めたシャッタースピードより絞りが読み取れます。
そしてレンズの絞りリングを廻す事によって、この絞り値まで絞り込みます。
9.さて次はピント合わせの作業。
ファインダーの中央にある小さな四角がずれたように見えます。
被写体に合わせてレンズのピントリング
若しくは微調整ダイヤルを廻しながらズレを無くします。
10.さて操作は一応完了。後はシャッターを押すだけなのですが、
さて幾つ手順があったのでしょうか。
もちろんフィルムの巻上げはノブの手巻き。
これは適当なトルクで気持ちの良い感触。
長々と書いたのですが、ここにはオートという言葉は存在しません。
おまけにファインダーから目を離しての操作ばかり....
老眼気味の目には厳しいモノ有り。
この当時のカメラを使い込むには経験と勘が必要とツクヅク感じます。
今やフィルムを装填する事を除けば殆んどカメラ任せ。
便利な世の中になったものです。
という訳でこの骨董カメラ、とても普段使いのカメラには成らない事が判明。
幸いにフィルムは光線漏れも無く写っていましたので結果を掲載しておきます。
スキャナーの関係もあり、とてもゾナーの味までお話できる段階ではないのですが
掲載した画像の通り、解像度の点では充分満足出来そうですね。
コンタックス試写 コンタックスVa ゾナー50mm f=1.5 |