外見は数年前に中古で購入したキャノネットと良く似ています。
その時は手動巻上げの操作が懐かしくてコレクションに加わったのですが
絞りシャッタースピード全てカメラ任せの馬鹿チョンカメラ。
早々とお蔵入りした訳ですが、このC35はちょっとした曲者。
約30年前の代物だそうですが、何しろレンズはヘキサノン38mmF1.8。
コンパクトカメラとしては大口径。
おまけにシャッター優先のマニア泣かせの仕様。
これは復活させて試写をしなければと、先ずはモルトの張替え。
何故かこの当時のモルトはスポンジなのですね。
もはやボロボロの状態。ここは完璧を期してフェルトに張り替え。
手芸店で30cm角ぐらいが一枚50円也。
これを裏蓋の形状に合わせて切り抜いた上、貼り付け。
これで遮光対策は完璧、続いて電池の入れ替え。
LR44、特殊な電池でもないので百円均一の店で手に入れます。
外観は特に当りも無く新品同様の状態。
取り合えず試写に挑戦です。これがまた困難を極めました。
撮影に出かけるときはいつも2,3台使用なので
これに1台加わるのは非常に負担。
おまけにフルマニュアル、ファインダーの中央での二重焦点合致式。
レンズ側でシャッタースピードを調整すると
ファインダーの右側に記された絞りメモリのところに針が動きます。
こんな儀式的な操作が懐かしい方にはお勧めですね。
ただ二重像を合わせるのはAFに慣れた目にはあまりに時代遅れ。
|