ロシアカメラFED5購入記 ’01年01月 |
インターネットで「ロシア」 「カメラ」で検索すると
フォトショップ斎藤なるカメラ店発見。
すばらしく丁寧なページ作り。ネットのカメラ店のページ
かくあるべきですね。
殆どのカメラ店、店の写真と地図があるのみという
ページが多くガッカリさせられます。
そんな中、斎藤さんのページは写真付き、
程度まで丁寧に書かれています。
実は本当に欲しかったのは、バルナックタイプのゾルキーなのですが
SOLD OUTの表示。
ロシアカメラ、本当に安いですね。桁が違っているのかとさえ思います。
そこでこの際ロシアカメラ入門とばかりにまだ売れ残っているFED5を注文。
驚くなかれその購入金額1万1千円也。それもまさしく新同品。
これはいい買い物でした。皮のケースに至っては吊革さえ通していません。
ロシアカメラと言えば、作りが粗いというイメージがありますが
なかなかどうして、最近のコンパクトカメラのプラスチックから見れば
頑強そして何よりも操作感を味わえます。
たまたま当たりが良かっただけかも知れませんが、
この金額でクラシックカメラの操作感が味わえるのは素晴らしい事です。
とは言え、ロシア語で書かれた取り扱い説明書をみると、
どうやら1993年製のようです。(もちろんロシア語は読めませんが、
判るのはイラストと数字のみ)
ということはソ連が崩壊してロシアになってからのようです。
斎藤さんによれば、ロシアになってからのカメラは
もっと作りが粗くなっているそうです。
が幸いにFED5に関してはそんな事はないそうです。
それにしてもロシアの国はスゴイですね。
未だに旧態然としたカメラを作りつづけるとは....
レンズ交換も出来るはずなのですが、
ファインダーのパララックスが変わらないので無意味。
FED5Cの操作説明書のページを教えてもらったのですが、
5Cには3m以内の撮影のための
視野枠が表示されるようです。
別に本気で撮影するつもりがないので、まあいいか....
このカメラは一応試し撮りしました。
開放で写すとほとんどピントを外してしまいました。
なかなか深い味わい、さすがツァイスの末裔。 |
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FED5(ロシアカメラ)
レンズ Induster-61 55mmf2.8
セレン式露出計、セルフタイマー付き
横走りフォーカルプレーンシャッター1/500〜B、
距離計連動一応フル装備、
ライカのように裏ブタがごっそり取り外すタイプ。
中にはネジ蓋付きのフィルムマガジン(プラスチック製)が
入っていました。
まさかロシアではフィルムの量り売りを
しているのでしょうかね。
ロシアらしさを探してみると塗りの部分の下地が粗いですね。
どうせ塗るのだから適当にしておけと言う感じ。
シャッターダイヤルの刻みが荒削りで指先が痛くなります。
金属部分の梨地は結構綺麗ですが、ただ問題は距離計。
ファインダーのなかの小さな円形部分で画像のずれを
合わすのですがタテ方向にずれが残るため
目測で距離を入れた方が間違いないですね。
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左端のダイヤル 同心円状に中央に巻き上げノブ
そしてその外にISO感度と絞り値の輪、
外周はシャッタースピードの値の書き込まれた輪。
そこに露出計の表示数値を入れる小窓が付いています。
そのヨコに露出計、ストロボシュー、
シャッタースピード入力装置、
シャッター、コマ表示付きの巻き上げ機となっています。
写す手順としては、まずセレン式露出計で数値を計り
その数値を左端のダイヤル小窓に入れると
絞りとシャッタースピードの組み合わせが判ります。
言わば計算尺のようなものですね。これは非常に便利。
それで決めた数値を絞りはレンズ、シャッタースピードは
シャッタースピード入力装置で入力という手順。
距離も目測で入れればファインダーは見なくてすみますので
スナップには使えそうです。
最近老眼気味なもので暗いところでは
まず使用不可能ですね。
また最高シャッタースピードの1/500は
きついものがありますね。 |
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