EOS-1N DP 使用感 ’00年2月 |
製造末期のEOS−1N、年末に新機種発売と思っていたのが
外れ、その上EOS55が誤動作し
年末セールとかで3割引き、新機種登場は
間違いなしと分かっていながら購入。
1月に、五箇山の撮影に同行です。
本格的に使ったのは初めてと言っていいでしょう。
やはり慣れぬカメラでの夜間撮影は疲れます。
データ表示にライトが点くのですが、
そのボタンを探すのにも戸惑う始末。
おまけにEOS55で染み付いた視線入力のくせで、
ファインダーの中を懸命に睨んでいました。
気がついて測距点をサブダイヤルで変更する次第。
こんな事ならやはりEOS3にしておけば良かったかな、
とも思いますね。
しかしEOS3のペンタプリズムの形状だけは
好きになれませんので、あきらめましょう。
色々とバックを持っているのですが、あの突起物は邪魔になりそうです。
さてEOS-1N、私の場合EOS55との比較になりますが、
やはり重いですね。
そう思って少しでも軽いDPにしたのですが、
私の周りにはこれより重い機種を 皆提げていますので、
あまり重い重いと言うと笑われそうです。55が軽すぎるのでしょう。
まあこれでブレが少なくなると期待しましょうか。
しかし、さすが最高級機、やはりファインダーがいいですね。
実は135mmのソフトレンズを持っているのですが
55ではソフトの感じが ファインダーの中でほとんど
確認できませんでしたが、
今回はわかります。 そしていいのが、シャッター音。
55はミラーの跳ね上がり音でしょうか、結構うるさいですね。
この音でブレそうです。
その音が抑えられて、心地よくシャッターが切れます。
以上の2点が高級機と普及機の大きな違いでしょうか。
其の他にも裏ブタの開閉2重ロックとか、
視度調整(ちょっと使いにくい位置にある)とかも
重宝しそうです。
しかしEOS55にも内蔵ストロボ、軽さ、値段の安さ、
そしてダイヤル操作等 良いところはありますが、
私の良く覗く質店に55のブラックが3台並んでいました。
皆さんあまり使い込めなかったのでしょうか。いいカメラですが...
そして今回重宝したのがDPのバッテリーパック。
零下におちる気温の中であっけなくアルカリ電池が無くなりました。
そんな時スイッチ一つでリチュウム電池に切り替えができます。
それに単三電池のパックも55ではグリップごと外さねばならない所、
ボタン一つで電池マガジンがでます。
HPでは単三8本、秒6枚のハイスピード撮影。
スポーツ撮影でもしない限りほとんど必要ないでしょうね。
それにカメラの電池、残量警告が出ても意外とラジオ・時計で使えます。
しかしそれが一度に8本出来ても困ります。
フィルム節約、荷重負荷軽減とDPは私にとっては正解でした。
それに簡易防水、55の時は結構雨中の撮影をしていましたので、
これからは安心して撮影できそうです。
ただレンズが心配ですが... それにグリップ部が蓋になって開閉出来、
そこにファンクションボタンなどが収まっているのですがその開閉がバネだけで、
そのバネが見えるのが不安材料でしょうか。
もう一つ欠点としてはボディが立派になったもので、
やはり白レンズか赤ハチマキが 欲しくなるということでしょうね。
キャノン・サークルで白レンズの防滴性能が書いてありました。
近い内に奮発したいですね。
と書いている最中、EOS-1Vの発売発表がありました。
45点測距、マグネシウム合金 その他1Nと3を土台に進歩し、
先に書いた問題点も解決されているようです。
ニコンのF5に対抗するための、スペック競争という感がありますが、
買ってもいいと思わせるものがあります。
昨年末に発売と予想していたのが外れ、
残念な思いをしている今日この頃....
最近の目覚しいデジタルカメラの発展。
フィルムの形式さえも変わっていこうとしています。
その行方を見定めた上でまた資金を貯めて
次のカメラを目指そうと思っています。
しかし当分はこの1Nを使い込まなければ家族に白い目でみられそうです。
追記 先日EOS−3所有の方からクレームが来ました。
デザインは各自固有の美意識があります。
一方的な私の美意識ですのでご容赦お願いします。 |
EOS-1N DP続使用感 ’00年3月 |
日本カメラにEOS−1Vの詳細が記されていました。
しばらく写真雑誌も買っていなかったのですが
少々期待するものがあったので、じっくり読んでみました。
がっかりするやら、ほっとするやら...
発表の写真、格好良く撮られすぎです。
斜め下から撮られており、ペンタプリズムの不恰好さが隠されていました。
真正面からの写真を見るとまるでヘルメットを被ったよう。
これではEOS−3を笑えません。
測光センサーと測距の関係からか、どうしてもヘッド部分が高くなるようです。
そこまでして入れた45点測距が視線入力ではないようです。
てっきりEOS−3の視線入力が発展して導入されたものと
思っていたので、まさしくがっかり。
サブダイヤル、メインダイヤルを駆使して
45点を選ぶか、自動選択を使うようです。
三脚に載せてじっくり写すのには使えるでしょうが、
やはり、視線入力あっての45点測距だとおもうのですが...
新しい物好きとしては、少々誤動作しても視線入力を取り入れて
使えなければ手動または自動選択という使い方が正解だと思います。
それに1Nの5点手動測距、使い慣れてきたためか結構使えます。
EOS−55の3点と比べると5点の幅が新鮮に感じます。
やはりこれぐらいの幅が必要でしょう。
しかし、それが上下まで選べとなると果たして使いきれるでしょうか。
去年の夏、阿波踊り撮影の際、隣のご婦人がEOS−3を持っていたので
使い勝手はいかが、と訪ねたところ1Nのサブカメラとして使っており
中央一点のみ45点測距は使っていないとの事。
あきれるやら、自分の貧乏さかげんが情けなくなりました。
早く視線入力を完成させてもらいたいものです。
ニコンのF5はジョグダイヤルによる5点手動測距、
私としてはこの程度で十分なのですが、
そしてニコンから今度ブレ防止レンズも発売されるそうです。
実はブレ防止レンズのためにキャノンを使っています。
いずれにしても新しい方向に進んで行くのでしょうが、
当分1Nを使い込みそうです。
シャッターの感触そしてシャッター音いいですね。
この音を聞きたいために撮影に出かけたくなります。
追記 最近これにブレ防止レンズを装着すると
ブレ写真が多くなることを発見。
ブレが安定するのに約1秒かかり、それを待ちきれずに
シャッターを切ってしまうようです。
EOS55の時は視線入力ということもあり、
シャッター半押しの時間が長く相性がいいようです。
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EOS−1N DP
’99年末に購入。定価の3割引き也
EOS55の誤動作により、メイン機種の座を獲得。
最高級のカメラと言えども、写りが変わる訳でもなく
多少の使い勝手の良さ、せっかく遠い所まで撮影に
出かけるのですから、それに見合った耐久性。
そして最高級のカメラを使っているという自負心。
これは満たしてくれそうです。
最近のカメラにはあまり愛着がわかないのですが、
やはり金属製ではないからでしょうか。
やはりもしデキルナラ視線入力の入った
EOS-1Vが欲しいところです。 |
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