EOS55使用感 ’99年8月
最も使用頻度の高いカメラです。
なぜキャノンのカメラを使うかと考えてみるに
ぶれ防止レンズを持っていることに尽きます。
知り合いがこのレンズは合わないと言ってすぐ手放したようですが、
私とは相性がいいようです。
75−300mmの長さで三脚を使わなくとも
そこそこ写せるというのは武器になります。
本当はEOS1Nを買いたいのですが、
あっちこっちメーカーの浮気をしているため
購入の機会を失ったようです。

実は4年前に初めてヌード撮影会に参加するため
EOS Kissを買ったのですが、
周りのカメラマンのそうそうたるカメラに圧倒されて しまいました。
その後出たばかりのストロボ(380EX)を買うと
EOS55のためのストロボでした。
それならばと55を買った次第。 このストロボもいいですね。
後幕シンクロ、光量調節・ハイスピードシンクロが出来ます。
マルチストロボでないのが残念ですが....

 キャノンのカメラはメカニズムの先進性ですね。
他のメーカーより1,2歩進んでいるように思います。
しかし視線入力の考え方は 理想でしょうが、
今の状態では必要性に疑問があります。
三つのうちの一つを見つめればピントが合うのですが、
EOS3をためしていないので何とも言えないのですが、
55ではちょっと変な向きでファインダーをのぞき込むとカメラが悩むようです。
しかし、眼鏡をかけていても一応は作動しますのでご安心ください。  

この程度のカメラで赤はちまきの大口径レンズを
つけている人はあまり見かけませんし、
3点の測距まで必要でしょうか。
それよりもマニュアル時の操作性を考えて、
またコンタックスG2のような感触を
追求していって欲しいものです。

そして背面にあるサブダイアル、露出補正用です。
スライドのフィルム以外はあまり必要ないのですが
積極的に使うと非常に 使いやすい位置にあると思います。
慣れるまで時間がかかりますが、ネガでも出来るだけ使うよう
習慣づければいいですね。
 また、このカメラでよく使う機能では2秒のセルフタイマーです。
ミラーアップしますのでレリーズの必要がありません。

このように現在考えられる機能は一応付いていますが、
その呼び出し方法がいただけません。
小さいボタンで順繰りに呼び出すのですが、
先日は間違ってその近くにある巻き戻しボタンを押してしまいました。
一般的に巻き戻しボタンは底蓋にあるものですよね。
いずれにしても本格的にカメラに入る方、
メカ好きの方には最良のカメラと思います。
シャッターが少々堅く、シャッター音はむしろKissの方がいいですが、
グリップをつければデザイン的にもすばらしい。

単3電池のみで撮影できますので安売りの
アルカリ電池をまとめ買いしています。
ぶれ防止レンズでかなり消耗します。
部分的とはいえ外装にアルミを使っており長くつき合えます。
最近のシルバーのカメラは嫌いですね。
金属を練り混んでいるらしいのですが、有難味に欠けます。
 もし購入を考えているなら新品をお薦めします。
発売されて3年以上たち、安くなっています。
最近のカメラはコンピューター搭載のため 水に弱いのです。
私のカメラもデート機能が誤動作して今電池を抜いています。
いらない機能を省いてでも簡易防水は必要です。 
EOS55誤動作  ’00年1月
我が愛機、2回目の誤動作にみまわれ遭えなくお蔵入りとなりました。
フィルム巻取りボタンを押すと、ただミラーアップするのみ。
シャッターを押してもミラーの音がするだけ。
実は前回の誤動作も撮影途中にミラーアップしたまま戻らず、
修理に出しても原因が解らずに 基板を入れ替えたことがありました。
その時の被害はほとんど無かったのですが、
今回は腹立ちまぎれに裏ブタを開けてしまい、
せっかく神戸まで遠征したあげく
3本しか撮っていない内の1本をだめにしてしまいました。

フィルムを抜いて裏蓋を閉じると正常になりましたが
パソコンのロック状態でしょうか。
パソコンよりもハードな環境の使用ですから、
誤動作も無理もないかもしれませんね。
また普通の人よりは使用回数も多いようですので、
中級機の限界かもしれません。
キャノンの名誉のために書いておきますが、
私の場合雨の中で撮影することも多く
傘をさしながらも、どうしても濡れてしまいます。
これが原因の一つでしょうか。

後で使用説明書を見ると、電池の入れ替えをしてみるといいようです。
屋外に持ち出すものですから、最低日常生活防水は必要です。
キャノンは普及機でも機能が十分盛り込まれているが、
ニコンはこのクラスではこの機能までと割り切っていると
話し合ったことがあります。
その多彩な機能の耐久性とか、精度の違いが
やはり値段に現れているようだと、
実感する今日この頃です。
7.8千円も出せば一応修理はできるでしょうが、
少々不信感を抱いたため、実はEOS-1N DPを買ってしまいました。
セール期間中で3割引き、年末には新機種が出ると
思っていたのですが予想がはずれてそのまま購入。

怒りのあまりEOS55を売り飛ばそうと箱詰めまでしましたが
気を取り直して、防湿庫へ。
何年かしたら、懐かしくてまた買いそうな気がしましたので。
デザインが良くて先進の視線入力、本人結構気に入っていたのですが.....
しかし視線入力はたして必要でしょうか。
カメラの側で戸惑うことも多く、
せっかく付いた機能だから使わなければという義務感で
使っていた感がありました。
視線入力はカメラの理想ではありますが、EOS3での45点測距、
はたしてどこまで使いきれるかと 不安になり、
敢えて末期の1Nの耐久性を選んだ次第。
サブダイアルで5点を選ぶ、これで十分でしょう。

追記 最近またEOS55復活しています。何よりも軽さがいいのですが、
愛用のブレ防止レンズの相性がよく1Nと2台活用する機会が増えそうです。
そんな訳で重装備に耐え切れず、コンパクトカメラの出番が増え
コンタックスG2最近防湿庫に収まる時間が長くなっています。
eos55 キャノン EOS55(’95 12月発売)
EF75−300mmIS・EF28−105mm
ストロボ380EX・グリップ・レリーズ
今最も愛用しているカメラ。
最近よく持っている人を見かけるのが不満のひとつ
グリップだけでもEOS1N用とは比較にならない
ぐらい廉価。
機能的には充分満足していますが、
これだけ使い込むなら最高機種のEOS1Nを
めざしても良いように思いますが、
今年コンタックスG2を中古で購入し、
カメラは やはりレンズ次第だと感じるように
なっています。
しかし赤はちまきは高価すぎる。
もし本格的にカメラを始めるならお勧めの一品。