コンタックスG2購入記  ’99年2月
私のメイン機はEOS55,フジティアラズーム。
実はペンタックス645も使っているのですが
1昨年冬、続けて山に入ったところ
腰を痛めてしまいフルセットで持ち歩く元気がなくなりました。
それに中判は私のスキャナーでは入力出来ず、
一度2Lで焼いてから スキャンするので
かえって画面が荒れるようです。

年末に市内の質屋でライカM3を発見。
16万8千円也、M3としては安い。
それに結構きれい。これで私もライカマニアになれると、
なけなしの大枚をにぎって出直したのですが、
その時はもうありませんでした。
やはりライカには縁がなさそうです。倹約倹約.......

ライカを買えなくて残念と言いながら、
あれからレンジファインダーのカメラに心が向いてしまいました。
そんな折り、行きつけのカメラ店にコンタックスG2が
2台チタンの鈍い光を放って並んでいるではありませんか。

店主曰く、前の持ち主はほとんど使っていなく新品状態、
ニコンのF100に買い換えたとの事。
幸せな人もいるものです。 ウーン・・・と2週間悩んだ末買ってしまいました。
はっきり言ってカメラを買える景気ではないのですが、これも病気と思って
家族にはあきらめてもらいましょう。

G2ですがプラスチックカメラに飽きてきた者には非常に新鮮です。
チタン外装、金属枠レンズいいですね。
昔コンタックス撮影会でG1を 使ってみたことがありますが、
その時は望遠レンズに興味がありましたので
コンパクトカメラにしては重すぎるといった感想でした。
やはり一眼レフカメラに少々飽きてきたのでしょう。

それにしてもしっかりとした作りです。
ダイヤルの操作感・シャッター音がすばらしい。
ライカボディの値段でG2,レンズ28mm、45mmを買ってお釣りがきました。
さて、あなたならどちらを選びますか。
そんな物買わずに生活の足しにする、3年たつパソコンを買い換える、
デジタルカメラを買う等、色々選択肢があることは知っていますが、
この買い物が私の精神安定上、一番良いようです。

このG2を買って意気揚々と帰宅すると、叔父が使ってみてくれと
フジ645Ziが机の上に置いてありました。
写真マニアでもない叔父には 使い切れないでしょう。
ティアラズームの中判サイズといったもので
祭り写真コンテスト用のスナップカメラでしょうか。しばらく借りるつもりです。
この日はカメラを触りまくり、説明書を見比べたりとカメラ三昧の一日でした。 
コンタックスG2操作感  ’99年3月
前回にコンタックスG2を購入したばかりで嬉々として書いてしまいました。
その後出初め式と春節祭にフィルム3本ではありますが使ってみましたので、
その操作感なるものを書いてみようと思います。
 使ってみると色々レンジファインダー機の欠点が浮かんできます。
カメラを縦位置にかまえた時シャッター位置を上にすると ファインダー・測距部を
指で隠すようになる場合が多いのです。
まあ指に気を付けるかシャッター位置を下にする習慣さえできれば、
たいした問題ではないのですが
それにこの方がカメラが安定しますしね。
それよりも大きな問題点があります。

28mmレンズにフィルター・フードを付けると
ファインダーにかなりフードが入り込む事です。
そのフード位置に変な物が写らないか少々不安になります。
もう少しファインダー位置をずらしてもらえれば良いのですが。
しかしそのためにカメラの巾が大きくなっても困ります。
またフィルムの最初の巻き込みにコツがいるようです。2回失敗しました。

そしてこのG2、絞り優先とマニュアルのみ。
今までスナップ撮影の時はシャッター優先で撮っていたのですが
やはり両モードが欲しい。ブレが一番怖いのです。

それとレンズキャップがかぶせ式になっているのですが、
歩いている時に外れてもう少しで日生港の藻屑となるところでした。
キャップだけで2千5百円しますので簡単なロック機構が欲しいところです。
このあたりは改良余地有り。

気になるのがレンズのリアフード。
レンズのリアフードの形状がレンズによって違います。
一眼レフと違いミラーボックス不要のため28mmレンズはカメラボディに
15mmも入り込むようになっているためです。
そのおかげでボディ内での内面反射が抑えられて
写りが良いと聞きました。
ガードが一応ありますが、剥き出しのレンズとリアフードの確認で
レンズ交換に気を使います。
人混みでの交換は無理のようです。レンズ1本に決めつけての撮影が必要です。
レンズ交換は儀式としましょう。
 以上、長々と欠点を並べ立ててメーカーの方もご迷惑でしょうが、
実は本人非常に気に入っています。
全体の精密感・シャッター音(一眼レフのミラー音がない)チタンの感触いいですね。
また一眼レフのレンズの半額で手に入る金属製コンタックス レンズ。
どちらかというとデザインで選ぶ方なので満足しています。
また一つ欠点が浮かびました。冬場、冷たい。 
コンタックスG2 続操作感 ’99年11月
前回このコンタックスG2のことを書いたのは半年程前でしたでしょうか。
買ったばかりでフィルム2本ばかり使っただけで あまりの感触の良さに
嬉々として書いた記憶があります。

その後、使用したフィルムも数知れず、ほとんどメイン機状態です。
かなり使い込んだ状態での使用感を再び書いてみようと思います。
相変わらずフィルムの巻き込みを失敗しています。
フィルム端を目印のラインまで引き出して置くだけなのに
その位置がシビアな ために巻き取ってくれないことが、しばしば。
EOSでは失敗がないのですが。
おまけに開閉ノブが他メーカーと違うため、
巻き取っているのに蓋を開けることが2度程。
スナップカメラなので、あせってフィルム交換に戸惑うことがあります。

しかし先日感度の違うフィルムを途中入れ替えしたのですが、
コマ間はピタリ一致しました。
こういう精密さはあまり必要ないですね。
それと左端にモード変更のダイヤルがあるのですが、
何かのはずみに動くことがあります。
撮影に熱中していて、 コマ表示が進まないのでよく見ると
多重のセットに入っていました。
もう少しダイヤルを硬くするべきでしょう。

また電池の消耗情報が上部液晶パネルのみなので
突然カメラが無反応になった時は驚きました。
最近のカメラはファインダーでほとんどの情報が読みとれるので、
それに慣れてしまっているようです。

それにしても、もう少しファインダー内情報を増やすべきでしょうね。
ちなみにG2のファインダー情報は合焦と距離・ストロボ・
シャッタースピードだけです。
コマ数と電池残量だけは欲しいですね。出来れば絞り値も...
と言うのも中年オヤジとなると少々老眼の傾向が現れ、
暗さに弱くなってきています。
今回薄暗がりの水族館で操作していると、
バックライトなしの液晶パネルが見にくく
フィルムが終わっているのに気づかずシャッターを押していました。
フィルムの巻き上げ音が静かすぎるようです。
それだけボディがしっかり作られているのでしょう。

以上問題点を数々列挙したように、
あまり特殊な環境での使用はお薦めできませんね。
水族館のようなガラス越しの撮影では 合焦しにくく、
またその確認もレンジファインダーですから出来ません。
(一応合焦時にはランプが点きますが、
マニュアル撮影に変更した方が早い。)
もう少し健康的な環境での使用をお薦めします。
問題をかなり抱えるこのG2,しか
しそれを乗り越えるだけの魅力を持っています。

精密感,そして操作感いいですね。 そして28mmの鮮やかな写り。
実は最近90mmのレンズも購入したのですが、ほとんど使っていません。
望遠はEOSにまかせてワイドレンズ専用機として使っています。
また90mmレンズをつけると象さんの鼻のようで 格好よくありません。
昔G1のカタログで斜め後ろからの写真が掲載されていましたが、
その制作者の気持ちがわかりました。

私としてはG2とそのレンズ2本だけで旅に出たいのですが、
やはり75−300mmのズームを持たないと不安で
EOSを持ってしまいます。
g2 コンタックスG2
レンズ28mm,45mm,90mm,ストロボ
(90mm以外はすべて中古)
チタン外装のレンジファインダーAF機。
コンパクトカメラの感覚からするとかなり重い。
しかし精密感と写りを得るには、
この重さと大きさが必要でしょう。
最近、世間ではレンジファインダー機が
話題になっていますが、
他の機はクラシックカメラの復刻版のようですね。
私としては最新のメカニズム搭載で
G2が一番に思うのですが....
ワイド専用機として使うのがお勧め。
そうなるとAFも必要ないと
言われるかも知れませんね。