カメラを本格的に始めようとする人が陥りやすいのが
中判カメラでしょうか。
フィルム面積が35mmカメラの2.7倍ということで絶対的に
写りがいいのは間違いがありません。
しかし写真は被写体との出会いですから
常にカメラを持ち歩くことが重要ですね。
大きいフィルムで 写したからといって良い写真とは限りません。
実は私もその錯覚に陥ってカメラを始めて
すぐにペンタックス645を買ったひとりです。
しかし3本目の レンズを購入した途端、
機材の重さに持ち歩くのをやめてしまいました。
そんな中、叔父より645Ziを借りる機会がありましたので、
その 使用感なるものを書いてみようと思います。
持って感じるのが中判カメラとしては驚くべき軽さ、
電池フィルムを入れても900gを少し越える程度。
バランスも良く、これなら持ち歩け ます。
もしかしてスナップの傑作が撮れるかと思いますが、
スナップには同時期に中古で購入したコンタックスG2に
分があるようです。
フィルム交換に手間が掛かりますし
1本当たりの枚数が少ないので
出会いの可能性が少なくなります。
シャッターチャンスの見極めが 確実なベテランにでも
なればいいのでしょうが・・・・
シャッターチャンスといえばこのカメラ、シャッターの感触が悪いですね。
ティアラズームとよく似ているのですが、シャッターを押すと言うより
スイッチを入れるという感じです。
電子音がして巻き上げ音がするのですが、
町中の騒音でどこでシャッターが落ちたか分からないということが
多くありました。これは是非改良すべき点でしょう。
ズームがついているのですが、55−90mm
(35mm換算で33−54mm)は中途半端です。
28mmの広角は必要です。実は周辺の微妙な
ゆがみが好きなもので。
コンタックスG2では未だ28mmレンズしか使っていません。
ティアラズームさえ28−56mmですから・・・・
それにしてもデータ写し込み機構・チタン外装・絞り優先・プログラムと
使う側の要望をよく取り入れていると思います。
プログラム設定の時には自動的にストロボがポップアップすれば
なおいいと思いますがガイドナンバー12は少なすぎます。
どうしてもコンタックスG2と比較してしまいますので
同じチタンといっても精密感がおとりますが
山登りのリュックに放り込むには最適です。
いずれにしても今の私には不要で2本撮った時点で叔父に返しました。
叔父にはフィルムの入れ方から講習しましょうか |