コンタックスRTS ’99年1月
RTSVではなくてこれは発売約25年前のコンタックスRTS。
発売当時はヤシカとカールツアイスが初めて提携したとかで、
かなり話題になったカメラです。
仲間内でもコンタックスのレンズの評判は高いのですが、
何しろレンズの値段がいいもので手を出せずにいました。

そんな中、高松市内の某質屋で数年前の暮れに購入。
なぜか毎年暮れ、それも店を閉めて大掃除をしようかという時に購入するのが、
毎年の恒例行事となっています。

ワインダー付きだから、堂々とした風格。しかしさすが骨董品の
仲間入りにふさわしく、じっくり見ると汚れだらけ。
まあこれを磨くのも楽しみの一つと購入を決めた次第。
楊枝を使ってレンズの溝を掃除したり、ロゴを磨き出すのも
結構楽しい作業ですね。

さてこのRTS、リアルタイムシャッター(RTS)というだけにロックが無く
シャッターに触っただけで落ちてしまいます。
またファインダー内の露出表示が面白い。
絞り優先とマニュアルで撮影できるのですが、
現在のカメラのようにシャッター半押しもなく、電源のスイッチも無い。
タテにランプが並び、シャッターが切れると
横に刻んだシャッタースピードの所に
アバウトに2,3個ランプが点きます。
これでは今切れたシャッタースピードの確認だけですね。

そしてまた笑えるのが、露出補正ダイヤルを操作すると
ファインダー内に針が立ち上がってきます。
現在のカメラなら液晶表示でしょうが、その時代なりの工夫が感じられます。
その昔経験と勘で撮影していた頃の画期的AEでしょうか、
時代が現れていて貴重な一品。
しかし、さすがポルシェデザイン。ワインダーのグリップの感触も良く、
触って安らぎを覚えるカメラです。
何台もカメラを持っているのですが、大きさも重さもちょうど良くこのカメラが
もっとも手に馴染むようです。

じっくり 撮影するにはいいですね。
といっても撮影したのはフィルム1本だけですが....
コンタックスRTS コンタックスRTS
オーバーホール済みでワインダー3、
プラナー50oF1.4付で 5万円也
確かにコンタックスのレンズ、写りがいいですね。
と言っても、この通りカメラマニアでして
レンズグルメではありません。
廉価でコンタックスレンズが使えるG2で
お茶を濁している状態です。