RTSVではなくてこれは発売約25年前のコンタックスRTS。
発売当時はヤシカとカールツアイスが初めて提携したとかで、
かなり話題になったカメラです。
仲間内でもコンタックスのレンズの評判は高いのですが、
何しろレンズの値段がいいもので手を出せずにいました。
そんな中、高松市内の某質屋で数年前の暮れに購入。
なぜか毎年暮れ、それも店を閉めて大掃除をしようかという時に購入するのが、
毎年の恒例行事となっています。
ワインダー付きだから、堂々とした風格。しかしさすが骨董品の
仲間入りにふさわしく、じっくり見ると汚れだらけ。
まあこれを磨くのも楽しみの一つと購入を決めた次第。
楊枝を使ってレンズの溝を掃除したり、ロゴを磨き出すのも
結構楽しい作業ですね。
さてこのRTS、リアルタイムシャッター(RTS)というだけにロックが無く
シャッターに触っただけで落ちてしまいます。
またファインダー内の露出表示が面白い。
絞り優先とマニュアルで撮影できるのですが、
現在のカメラのようにシャッター半押しもなく、電源のスイッチも無い。
タテにランプが並び、シャッターが切れると
横に刻んだシャッタースピードの所に
アバウトに2,3個ランプが点きます。
これでは今切れたシャッタースピードの確認だけですね。
そしてまた笑えるのが、露出補正ダイヤルを操作すると
ファインダー内に針が立ち上がってきます。
現在のカメラなら液晶表示でしょうが、その時代なりの工夫が感じられます。
その昔経験と勘で撮影していた頃の画期的AEでしょうか、
時代が現れていて貴重な一品。
しかし、さすがポルシェデザイン。ワインダーのグリップの感触も良く、
触って安らぎを覚えるカメラです。
何台もカメラを持っているのですが、大きさも重さもちょうど良くこのカメラが
もっとも手に馴染むようです。
じっくり 撮影するにはいいですね。
といっても撮影したのはフィルム1本だけですが.... |