再びの上高地 秋(拡大したい時、また戻る時は画像をクリックしてください)
上高地 夜行バスの旅 2016/10.18-19
上高地、もし未訪問の方には絶対にお勧めの観光地。滔々と
流れる雪解け水の梓川、その先には雪を抱いた穂高の山並み。
大自然に包まれて感動したのが新緑の季節だったのですが
ならば紅葉の季節も見ておかねばなりません。そこで昨年と
全く同じバスツアーを季節を変えて申し込みしたのです。川の
流れを見るだけでも嬉しくなるのですが、昨年同様のコースを辿り、
昼食には五千尺ホテルでのビーフシチュー。もう少し変化を付け
ても良さそうですが、それほど感動が大きかったと言う事です。
夜行バスが難点なのですが、夜明け前からのハイキング、
8時間の滞在をフルに活用で納得の行程になっています。
ツアーパンフレットに他の観光地のついでに2時間滞在などと
謡っているのを見掛けたのですが、短時間では河童橋付近を
ウロウロするだけに終わる筈、これでは余りに勿体ないですね。

午前5時 平湯温泉駐車場
月光 平湯温泉 飛騨牛まん
夜の7時25分出発、10時には淡路パーキングエリアを過ぎると
バスの中は完全消灯となります。2時間おきにパーキングエリアに
立ち寄り、予備灯が点灯してのトイレ休憩。前回に経験済みですが
さすがに少しでも眠っておかないと、ハイキングが堪えると思い今回は
ウイスキーの小瓶を携行です。おかげで少しは眠れたようで目的地の
平湯温泉の駐車場でバス内の照明点灯で起こされてしまいます。
こちらでハイキングに備え、洗顔トイレを済ませます。建物脇に足湯が
あるものの栓が抜かれ温泉が垂れ流しの状態。試しに湯の出口に
触ってみると本当に熱い!これは管理する人が居ないと危険な湯温。
栓を抜く理由が判明しました。ハイキングはそれぞれの選択で大正池か
バスターミナルのバス停で降りて開始となるのですが、もちろん我が
夫婦は大正池、朽木の風景から始めねばなりません。

午前6時の夜明け 大正池から
穏やかな池 二本の朽木 池に立つ
トンネルを二つ抜けると直ぐに大正池バス停。ところが昨年訪問した
ばかりとは言え真っ暗な状態で、本来の遊歩道を探るのに戸惑います。
懐中電灯が必携と聞いていたのに納得ですが、ようやく池に辿り着いた
ものの、昨年と違う様相に愕然。水量が少なく流れさえもないのです。
今回はコンパクトカメラ2台携行、G1Xをスローシャッター専用として
三脚固定と意気込んでいたものの、流れがないのでは当て外れ。
おまけに日の出前では暗過ぎて、シャッターが切れても真っ黒画像の
連続にはガックリ。早くも一眼レフの有難さが分かります。
今回は歩きが主体のために軽装備を心掛け、軽量三脚を使いながら
コンパクトカメラでの撮影となります。焼岳もモヤのために姿を現さずで
大正池は完全に思惑外れとなりました。ガックリ

梓川の流れ
流れと紅葉 田代橋 清流
梓川の流れを横目に高低差の少ない遊歩道を歩むのですが
昨年に比べ水量が少ないのに驚きます。前回訪問は5月の末、
雪解け水が最も多い季節だったのですね。少なさを嘆きながらも
やはりの清流。三脚を立てながら喜んで写しています。ケガレタ
我が身・心を川が洗い流してくれそう....ところが三脚に乗せた
G1Xが早くもバッテリー揚がり、中途半端な重さと操作性から一度は
お蔵入りさせたカメラの再登場と意気込んだものの、やはり使えない
カメラに認定でしょうか。最近温泉旅行が続いていまして一眼レフでは
大仰に感じ、パワーショットG16だけで旅する機会が多くなっています。
コンパクトカメラながらG16に決め込み、旅自体を楽しむのが良いと
思い始めています。

日本アルプス
奥穂高 河童橋 河童橋より
河童橋辺りから写した山と川の風景ですが、この雄大な光景に
包まれながら歩き続けるのです。マイカー乗り入れ禁止、周辺には
数える程のホテルがあるのみで本当に空気が綺麗、イヤ本当に。
思わず深呼吸....その繰り返し。
最近、夫婦での早朝散歩が続いているのですが、建売団地に
田んぼを横目に歩くのとは大違い。こちらに住み付きますか?

渓流撮影
苔石に流れ 木漏れ日 黄葉
河童橋から明神橋に至る右岸道を歩くのも楽しみなのです。
木道になっている部分が多いのですが、梓川に流れ込む支流を
その木道から写すのです。色んな表情の渓流が写せるものの、
今回は水量の少なさから迫力不足のようですが、私の場合は写って
いる事こそ大事。結果はトモカク、ここぞと決めた流れを前にシャッターを
切るのは至福の時間。このために長時間のバス乗車も耐えられると
いうものです。今回は軽量三脚の上にコンパクトカメラ、シャッターは
2秒のセルフタイマーなのですが、その昔のレリーズが懐かしくなり
ますね。シャッターボタンに捩じ込み、カメラに触らずに少し離れた
所からシャッターが切れる素朴な仕掛けですが、シャッターを切った
という実感があります。是非復活させて欲しいものです。

上高地の紅葉
川と紅葉 草モミジ 木道
こちらが上高地の紅葉となるのですが、どうも早過ぎたようで
不完全燃焼に終わりました。長野県の標高1500Mですから
紅葉も早い筈と思っていたのですが、この程度でマコトに残念。
渓流に絡まそうと思うのですが、その前に不要な木があったり
ポツンと一本だけの紅葉と物足りなく思うばかり。ちなみに
中央の写真は枯れた草原でして、草モミジと呼ぶべきか?


2年続けての上高地訪問も無事終了です。幸いに天候に恵まれ
気持ち良く歩き回ることが出来ました。歩数の上では2万5千歩、
距離的には15qあまり歩いたようで、ついには腰痛発症です。
五千尺ホテルでのビーフシチューを食した後にアルペンホテルでの
入浴。残念ながらこちらは温泉ではないそうですが、熱めの湯温が
疲れた体に染み渡る....実はツアーから無料の入浴券が配られ
これを使わない手はないのです。

お土産の数は旅の楽しさに比例するようで、ホテル横の土産物店に
始まり、2時間おきに停まるパーキングエリアで次々とお買い上げ。
野沢菜にワサビ漬け・赤カブ漬けに練り物の天ぷら等々。その支出は
全て嫁さん持ちとなるのですが、夫婦共々2度目の上高地を楽しんだ
のは間違いなしでしょう。

実はその上にお土産があるのです。最後に集合のバスターミナルに
水道の蛇口がモニュメントのように配置されています。その水を
空いたペットボトルに詰めて持ち帰り、次の日にコーヒーを淹れて
みたのです。気分的なものか実に美味く感じたので、これからは
ペットボトルの水をコーヒー用に買うのも良いかと思っています。

春と秋の上高地を満喫しましたので次の訪問は恐らくないでしょう。
世の中にはまだまだ見た事もない素晴らしい風景が待っています。

イタリア紀行TOPへ  銀塩写真館TOPへ